なぜ「元本割れしない投資をしたい」人ほど損をしてしまうのか




こんにちは、リスク許容度MAXのシータ(@reuse_theta)です。

「投資は検討したことがあるけど、元本割れが怖くて手が出せなかった。元本保証があってリターンのいい商品はないかな」

まだ投資に踏み出せていないあなたは、こんな風に考えていませんか?

ここで「実は元本保証でリターンが大きい最高の商品があるんですよ!」と言いたいところですが、こんなことをいう人は間違いなく詐欺師なので騙されないでくださいね

「元本割れしない&リターンが高い投資」なんてものは存在しません。

高いリターンを得るにはリスクを取ることは不可欠です。

僕は元本保証にこだわり、リターンの低い商品ばかりを買うことの方がリスクを感じます。

何も老後の足しにならないばかりか、多くの人は銀行、証券会社、保険屋の食い物になってしまうからです。

この記事では元本保証にこだわるリスクについて解説します。




投資が上手いアメリカ人と投資が下手な日本人

日本人は世界的に見て投資が下手くそなようです。

平成28事務年度 金融レポート」によると日本人は、アメリカ人よりも預貯金の割合がめちゃくちゃ高いです。

日米の金融資産割合
保有資産における預貯金の割合
  • アメリカ人:13.7%
  • 日本人:51.7%

預貯金の割合は、4倍差が開いていますね。

保有資産における株+投資信託の割合
  • アメリカ人:46.2%
  • 日本人:18.6%

株+投資信託の割合は、2.5倍の開きがあります。

さらに悲しいことに、過去20年間で日本人はあまり資産を増やせませんでした。

日米の資産増加比較
過去20年間の家計金融資産の伸び
  • アメリカ人:3.3倍
  • イギリス人:2.4倍
  • 日本人:1.5倍

この資産増加の差を生み出したのは、資産運用による利益です。

日本人は資産を増やすのが世界的に見て「下手」ということなのでしょう。

もしあなたが「元本保証にこだわらずリスクを取りにいける」なら、アメリカ人的な資産の増やし方ができます。

でも、「元本割れが怖くて動き出せない」のなら、この日本人的な資産増加で終わります。

サブレくん
でも、国レベルの話だとなんだかピンとこないぽっぽ

そうなのかーで終わっちゃう

シータ
確かにそうかも。じゃ、リアルに想像しやすい設定にしてみよう

家族ぐるみで付き合いのある隣のお家の田中さんは、リスクを取って投資信託を買っていたのでアメリカ人のように資産を20年で3.3倍に増やせました。

あなたは預貯金・保険にしがみつくことしかできなかったので20年で1.5倍止まりでした。

だいぶリアリティが出たのではないでしょうか。

実はお隣さんは運用で資産を3.3倍に増やせていたとしたら、あなたはどう感じるでしょうか。

本当にあなたはそれでいいの?

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元本保証に「リスクがない」は大間違い

「元本割れが怖くて投資に踏み出せない」という人は、もしかすると元本保証は安全だと考えているかもしれません。

残念ながら、それは大きな間違いです。

日本円を預貯金口座に置いている場合、以下の2つのリスクがあります。

預貯金のリスク
  1. インフレリスク
  2. 為替リスク

インフレリスク

インフレリスク

インフレとは物価が上がることです。物価が上がると相対的に日本円の価値は下がります。

例えば、去年は100円で買えたハンバーガーが今年は110円に値上がりしたとします。ハンバーガーの値段が上がっているので物価が上がっています。

このとき、ハンバーガー1つを手にするために必要なお金が10円だけ増えています。

「これは日本円の価値が下がり、ハンバーガーを買うために多くの日本円が必要になった」ということです。

サブレくん
「多くのお金を払うことになる=日本円の価値が下がった」ということぽっぽね
シータ
お、そのとおりだよサブレくん、すごいね

もっと極端な例でいうと、今から50年間、銀行口座に100円を寝かせ続けたとしましょう。世の中はインフレを続けハンバーガーは500円になりました。ハンバーガーを買うのに400円も足りなくなってしまいました。

このように元本保証の預貯金でお金を持つ、ということは物価が上がるときに影響をモロに受けてしまいます。

ここで最近のインフレ率をみてみます。

日本のインフレ率
参考:日本のインフレ率の推移 – 世界経済のネタ帳

過去20年ぐらいはデフレ(物価が下がる)でしたが、今年は1.12となっていますね。既に日本円の価値は去年の99%ぐらいに下がった、ということですね。

100万円の預貯金であれば、1万円なくなったようなものです。500万円なら5万円なくなっています。

このままインフレが継続するかはまだわかりませんが、もしインフレが続けばさらに価値は下り続けてしまうということです。

それでも預貯金でいいんですか?

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為替リスク

為替リスク

もう1つは為替リスクです。

インフレリスクは「物の価値」が上がり「日本円」の価値が相対的に下がってしまうリスクでしたが、為替リスクは「海外通貨の価値」が上がり「日本円」の価値が相対的に下がってしまうリスクです。

今は1ドル=110円ぐらいです。米ドルの価値が上がって1ドル=120円になってしまうと、1ドルを手に入れるために以前よりも10円多く払わねばなりません。

サブレくん
「ハンバーガー」が「ドル」に置き換わったと思ったらわかったぽっぽ
シータ
今日は絶好調だね、サブレくん

もっと米ドルの価値が上がって1ドル=300円になってしまったら、アメリカで何かを買うには今までの3倍のお金が必要になってしまいます。

今は「米ドルの価値が上がったら」という風に話をしましたが、逆に日本円の価値が下がっても同じことが起きます。

今後、日本が人口減少・少子高齢化が加速し、経済成長も鈍化していったときに日本円の価値がどこまで保たれるのかは誰にも分かりませんが、今よりは日本円の信頼は下がっていくんじゃないかとは思います。

本当に1ドル=300円などになってしまったら、海外旅行で使うお金も3倍になってしまいます。そうなったらさらに日本国内で縮こまることしかできなくなってしまいます。

それでも日本円で持っていていいんですか?

最も悲惨なのは銀行・証券会社・保険会社に資産を奪われること

「投資は検討したことがあるけど、元本割れが怖くて手が出せなかった。元本保証があってリターンのいい商品はないかな」

こういう人は「誰か詳しい人に話を聞きたい」という気持ちだと思います。

何なら証券会社や銀行の営業担当に話を聞きたいと思っています。

残念ながら、証券会社や銀行の担当に話を聞きに行くと、負け戦になってしまうのです。

流れはこうです。

投資初心者がプロに資産を奪われる流れ
  1. 「投資をしたいな。でもどれに投資をするのがいいんだろう。プロに聞いてみよう」
  2. 銀行に相談して手数料が高い投資信託を買わされ、さらに1年後に違う投資信託を買わされる
  3. 保険屋に相談してリターンが低く無駄に高い保険に加入させられる

銀行・証券会社はあなたの資産を増やすのが目的ではない

これを理解するには、相手の事業構造を把握する必要があります。

銀行の窓口に行くと、投資信託を買いませんか、とすすめられると思います。

それはあなたに資産を増やしてもらいたいからではありません。

投資信託を売ると銀行は利益が出るからです。

銀行が儲かるのは以下の時です。

銀行が儲かる嬉しいとき
  1. あなたに投資信託を売る時:販売手数料がもらえる
  2. あなたが投資信託を保有している時:信託報酬の中から一部もらえる

なので、銀行があなたに売りにくる投資信託は以下のような投資信託のはずです。

銀行が売りにくる投資信託
  • 販売手数料が高い
  • 信託報酬が高い

さらにタチが悪いことに、販売手数料をもらうために1年、2年ごとにまた別の投資信託をすすめてきます。

こんな買い方をしていたら絶対に資産は増えないです。

本来僕らが買うべき投資信託は、販売手数料は無料で信託報酬は0.2%以下の低コスト投資信託です。

銀行はこのような投資信託は教えてくれません。なぜなら銀行が儲からないからです。

これは証券会社の窓口でも同じです。

サブレくん
許せないぽっぽ
シータ
僕もだよ、サブレくん

金融庁も銀行・証券会社にお怒り

個人の半数が投資信託で損を出しているという記事が日経で出ましたが、金融庁は悪質な銀行・証券会社の販売方法にキレています。

ここ数年は緩和マネーの流入で世界的に株価が堅調に推移する。本来なら個人が高い収益を得ていいはずだが、実態が異なるのは日本固有の投信の構造があるからだ。

 銀行や証券会社はかねて自らの手数料収入を優先し、個人の短期売買を助長しているとの批判があった。販売手数料ばかりがかさめば、肝心の運用利回りは低下してしまう。ある金融庁幹部は「金融機関のトップは手数料収入の多寡は気にしても、顧客がもうけられているかは見向きもしてこなかった」と批判する。

引用:投信で損失、個人の半数 金融庁調査  :日本経済新聞

せっかく国がiDeCoやNISAで国民に長期の資産形成をさせようとしているのに、銀行・証券会社が足を引っ張っているからです。

だから、銀行・証券会社の窓口に相談に行くと損をしてしまうのです。

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保険屋もあなたに資産を築いてもらうのが目的ではない

保険屋さんも同じです。あなたに保険を売るのはあなたに資産を築いてもらいたいからではありません。

保険を売ると保険屋が儲かるからです。

保険屋に相談してしまうのも「元本割れしないけど、資産を増やせるいいのはないかしら?」という甘いスケベ心が原因です。

サブレくん
スケベ心。昭和か
シータ
厳しいね、サブレくん

一定期間運用すると元本より増えてお金が戻ってくることを売りにした「終身保険」のような「貯蓄性のある生命保険」があります。

「払った保険料が増えて戻ってくるなんて保険屋はどうやってるんだろう」と思いませんか?

実は保険会社はもらった保険料を資産運用して増やしています。

だからあなたは自分で資産運用をすることを放棄して、保険会社の運用に託しているだけです。

しかも、支払った保険料すべてが運用に回されるわけではありません。

保険料の内訳
参考:やっぱり気になる「純保険料・付加保険料の内訳」 | 生命保険・医療保険のライフネット生命

保険料の中から人件費、光熱費、広告費などの保険会社の運営にかかる費用が支払われます。

それを差し引いた金額が運用に使われる純保険料です。

投資効率が悪いのは誰の目から見ても明らかでしょう。

自分で運用していれば不要な人件費などにお金を払う必要はないからです。

しかも、保険会社が運用する商品は債券などの利回りが低いものが多いため、リターンも低いです。

なので、資産運用目的で保険に入るのは100%損をしてしまいます。

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まとめ

こうして味方だと思っていた銀行・証券・保険会社に貪られて増やすはずだった資産は消えていきます。(不動産も基本的に同じ構造です)

「元本割れしない投資をしたい」多くの人はこのパターンに当てはまると思います。

「元本保証」「安全安心」が最も損失を大きくしているのは皮肉な話です。

勇気を持ってリスク資産に投資をする方が、はるかに効率的に資産を増やせます。

でも何に投資すればいいのか分からないよ!という人は、一度「インデックス投資の始め方」をご覧になってみてください。

インデックス投資の始め方。初心者でも1億円を築ける7つのステップ

2018.07.21

「読んでも全く分からないよ!」という方には、ロボアドバイザーのウェルスナビをお勧めします。

ウェルスナビで長期投資をすれば、銀行・証券・保険屋に相談するよりもはるかに効率的に高いリターンを得られることをお約束します。

WealthNavi(ウェルスナビ)の評判は?運用実績・メリット・デメリットをインデックス投資家目線で解説

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