こんにちは、インデックス投資で1000万円を運用中のシータ(@reuse_theta)です。



「おすすめを教えて欲しいけど2本以上買うとか絶対無理」
「運用中は完全放置で資産が増やせるものを教えてよ!」
こんな初心者の方向けに、つみたてNISAで本当におすすめできる商品ランキングをご紹介します。
今回紹介する投資信託は、「1度つみたて設定をしたらあとはメンテナンスの必要はない、完全ほったらかしでOK」のものを選んでいるので、初心者の方の運用にピッタリはまると思います。ぜひ最後までご覧ください。
- 完全初心者の方が1本だけ買うとしたら何を買えば良いか分かる
なお、「iDeCo・NISAとの違い」「おすすめの資産配分」「金融機関」「商品」などつみたてNISAの網羅的な攻略情報はこちらにまとめているので、これからつみたてNISAを始めようという方は、ぜひご覧ください。
また、全体像をさらっと眺めたい方は「つみたてNISAサイトマップ」の方からご覧下さい。
それでは早速みていきましょう!
初心者向けにふさわしい商品

初めて投資信託で資産運用をする方にふさわしい商品をご紹介するために、以下の点を重視して選びました。
- 1本で世界にバランスよく投資できる商品
- 100%株式の商品
- 信託報酬が安く、純資産総額が右肩上がり

1本で世界にバランスよく投資できる商品

以前、投資に馴染みの薄い両親にこんなことを聞かれました。
「投資信託はどれを買えばいいの?おすすめあったら教えて!」
そのときはある2本の投資信託を伝えたのですが
「それはずっとその2本を買い続けてればOKなの?」
「どこかで切り替えたりしないといけなかったら私は無理よ」
と言われたことを覚えてます。
これを聞いて「初心者の方はただでさえ分からないことだらけ。そんな中2本以上の投資信託を組み合わせてしまうと考えなきゃいけないことが増えちゃって負荷が高くなってしまうな」と気づいたんですよね。
なので、この記事では初めての方でも負荷が上がらない「1本でバランスよく投資できる商品」という基準を最優先に置いて紹介しようと思います。
100%株式の商品

つみたてNISAの「運用益が非課税になる」特性上、投資信託の中身は100%株式の商品を買うのがおすすめです。
株式は高リスク高リターンな商品です。1年〜5年程度の短期で見ると価格変動は大きく、落ち着かない状況もあるかもしれません。
ですが、10年以上の長期になれば価格変動のバラツキは収束して、多くの人は高いリターンを得られます。この価格変動(=リスク)の収束は、期間が長くなればなるほど落ち着くことが歴史から知られています。
なので、債券のような低リターンの商品は含まない100%株式を積立NISAの期間上限である20年保有するのが、最もおすすめの戦略になります。
詳しくは「積立NISAで債券は必要?【長期投資では不要です】」でも紹介しているので、ぜひご覧ください。
CHECK! 積立NISAで債券は必要?【長期投資では不要です】
信託報酬が安く、純資産総額が右肩上がり
信託報酬(=コスト)は1年で見ると大した金額にならないかもしれませんが、20年などの長期投資で見ると予想以上に大きな影響をが出ます。
例えば、信託報酬に0.5%差がある2つの商品で、毎月3万円20年間つみたてたとき、運用益は75万円もの違いが出ます。
- リターン5.5%:運用益5,928,720円
- リターン5.0%:運用益5,182,389円
- 差額:746,331円
5,928,720円 – 5,182,389円

もっと他の数字でも計算してみたい人は「【グラフ付き】積立投資の複利計算シミュレーション【長期の大切さが分かる】」でサクッとシミュレーションできるので試してみてください。
また、純資産総額が大きいと「繰上償還」と呼ばれる「強制的な資産運用停止」を回避しやすくなります。
このあたりの話は「楽天証券のつみたてNISA(積立NISA)対象商品からおすすめ銘柄を紹介」でも紹介しているので、気になる方はご覧ください。
【初心者向け】つみたてNISAで本当におすすめできる商品ランキングベスト3【これ1本でOK】


初心者向けに本当におすすめできる商品は次の3つになります。
- eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
全世界へ1本で投資 & 圧倒的低コスト - 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
全世界へ1本で投資 & 高い純資産総額 - eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)
日本以外の全世界へ1本で投資 & 圧倒的低コスト
第1位:eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)


「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」は、2018年10月31日に新規設定されたまだ新しい投資信託ですが、最大の魅力は「全世界にバランスよく低コストに投資ができる」ことです。

項目 | 内容 |
---|---|
対象 インデックス | MSCI オール・カントリー・ ワールド・インデックス (配当込み、円換算ベース) |
購入時手数料 | なし |
信託財産 留保額 | なし |
信託報酬 | 0.15336% |
予想 実質コスト | 0.23436% を超える? |
純資産総額 | 5.34億円 (2018年12月14日) |
「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」の長所はこちらです。
- 全世界の株式にこれ1本で投資できる(時価総額比率)
- 全世界株式への投資信託で信託報酬が最安
- eMAXIS Slimシリーズは信託報酬の値下げ実績が豊富なため、長期保有に心強い
逆に欠点は次の1点です。
- 若い投資信託のため、純資産総額が5.3億と絶対額が少ない
ただし、絶対額はまだ少ないものの、11月からの1ヶ月半で5億の資金が流入しており、順調に純資産総額は増え続けています。
「信託報酬0.15%と破格の低コストで、全世界株式へ時価総額比率配分で投資ができる」メリットの方がデメリットを大幅に上回ります。
正直「この1位だけでも紹介は十分」というレベルの商品なので、特に他にこだわりがない方であれば「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」をつみたて設定すればOKです。
詳しくは「ついにeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)が登場!初心者はこれ1本を買えばいい」で紹介しているので、そちらもあわせてご覧ください。
第2位:楽天・全世界株式インデックス・ファンド


「楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天VT)」は、「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2017」で第1位に選ばれたこともある、「元祖全世界株式の王」とも呼べる投資信託です。

項目 | 内容 |
---|---|
対象 インデックス | FTSE グローバル・ オールキャップ・ インデックス |
購入時手数料 | なし |
信託財産 留保額 | なし |
信託報酬 | 0.2296% |
実質コスト | 0.502% |
純資産総額 | 158.13億円 (2018年12月14日) |
「楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天VT)」の長所はこちらです。
- 全世界の株式にこれ1本で投資できる(時価総額比率)
- 人気投資信託のため、純資産総額が100億越えの安心感
逆に欠点は次の1点です。
- 信託報酬・実質コストが高い
楽天VTは「eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)」と比べると、純資産総額は申し分ないです。順調に増え続けているし、絶対額も100億オーバーなんで問題ないでしょう。
デメリットは信託報酬、特に「実質コストが想定よりも割高だった」ことで、「eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)」と対照的な結果になっています。
総合的に見て「純資産総額の絶対額」よりも「コストが圧倒的に安い」方がトータルリターンに良い影響を与えるだろうということで、楽天VTは2位となりました。
ただし、楽天VTも2期以降は実質コストは0.3691%まで下がる見込みなので、「実質コストよりも純資産総額の安心感を取りたい方」には今でもおすすめできる商品と言えます。
楽天VTの実質コストの最新情報は「楽天バンガード(VT・VTI・VWO・VYM)の実質コストは高かった!今後の積立はどうする?!」で紹介しているのでぜひご覧ください。
第3位:eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)


「eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)」は、これまでの2本と違い、純粋な全世界株式ではありません。日本だけを除外した投資信託になっています。
「リスク低減のために世界に分散投資したい」
「でも、少子高齢化・増税で高負担・低福祉が確定している日本の将来に投資をする気にはなれない」
そんな風に将来を考えている方にぴったりの投資信託になっています。ちなみに僕も「日本の将来に投資するのはこわい」と思ってる派です。

項目 | 内容 |
---|---|
対象 インデックス | MSCI オール・カント リー・ワールド・インデックス (除く日本、円換算ベース) |
購入時手数料 | なし |
信託財産 留保額 | なし |
信託報酬 | 0.15336% |
予想 実質コスト | 0.24614% |
純資産総額 | 32.40億円 (2018年12月14日) |
「eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)」の長所はこちらです。
- 日本以外の全世界の株式にこれ1本で投資できる(時価総額比率)
- 全世界株式への投資信託で信託報酬が最安
- eMAXIS Slimシリーズは信託報酬の値下げ実績が豊富なため、長期保有に心強い
逆に欠点は次の1点です。
- 若い投資信託のため、純資産総額が32億と絶対額が少ない
楽天VTと比べると純資産総額は32億なので少なめです。ですが、純資産総額は右肩上がりに増えているので、問題視する必要はないと思います。
「eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)」は、日本を投資対象からのぞいているため万人向けの商品ではありません。
多くの人にとって最も無難な配分は、全世界の株式を時価総額比率どおりに保有する「市場ポートフォリオ」と呼ばれる配分です。
少し癖のある商品ですが「日本への投資は人的資本=自分の労働力を投下するだけで十分。金融資本は日本以外に分散させるのが良いだろう」と思いを巡らしている方にはドンピシャではまる商品です。
もし、日本の将来に疑問を感じている方は、これ1本でつみたてNISAをするのが良いと思います。
まとめ:つみたてNISAはポイント還元がお得な楽天証券でやろう
初心者におすすめの1本で全世界の株式に投資できるファンドをまとめます。
- eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
全世界へ1本で投資 & 圧倒的低コスト - 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
全世界へ1本で投資 & 高い純資産総額 - eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)
日本以外の全世界へ1本で投資 & 圧倒的低コスト
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楽天証券と他証券会社の比較は、こちらの記事をご覧ください。